筑後冬の風物詩「鬼の修正会」へ 激しく燃え盛る大松明と勇壮な担ぎ手に魅了

激しく燃え盛る大松明の炎の勢いはすさまじく、10数メートル離れた場所までその熱気が伝わってくる。午後9時ちょうどになると、交互に鳴り響く鐘・太鼓の音と共に刈又(かりまた)と呼ばれる棒を持った男衆が担ぎ手となり大松明を曳き始める。

鬼の修正会が行われた筑後市の熊野神社本殿

筑後市の冬の風物詩、熊野神社(筑後市熊野730)で毎年催される県指定無形文化財「鬼の修正会(しゅうじょうえ)」が1月4日(土)開催された。

 

新年の無病息災を祈願して行われる鬼払いのこの行事は、17時頃から地元の子ども達それぞれが作った小松明に火を灯して神殿を周回する。参拝者も300円支払うことで地元の人たちが作った小松明をわけてもらうことができ、地元の子供たちと一緒に神事を堪能することが出来る。

地元の人達が作ってくれたであろう小松明は300円払うとわけてもらうことができる

小松明をもって無病息災を祈願しながら社殿の周りを3周する

3周した後、小松明は社殿裏で焼却

小松明が終わると子供にはお菓子のプレゼント♪

21時頃からはじまるクライマックスの大松明神事では、境内の灯りがすべて消された後、真っ暗闇のなか直径1.5m・長さ15m・重量約500kgもある大松明3本に火が付けられ、激しく燃え盛るなか担ぎ手となる裸の男衆が「刈又(かりまた)」と呼ばれる長い棒で支え、社殿を周回する。

点火されるのを待つ3本の大松明

火が付けられた大松明を多くの人が見学

刈又(さすまた)で大松明を担ぐ男衆は、3周廻る頃には握力がほぼ無くなるという

そして、担ぎ手とともに大松明を後方から縄で曳くのは神社関係者や地元の人たちが中心だが、その熱気にそそられ近づいていくと、快く仲間に入れてくれる。神事を見に来たはずが、一緒に「ワッショイワッショイ」の掛け声を上げながら神事に参加できるという、なんとも楽しい体験ができるのだ。

 

「煙にあたると病気をしない」「火の粉を浴びると結婚できる」などと言われる大松明の炎。
近年では、担ぎ手不足から、男を磨く貴重な観光体験プログラムと捉え、市内外から参加者の募集が行われている。

 

あやかりたい人は足を運んでみては!

 

■2020年鬼の修正会の概要
【日程】2020年1月4日(土)
【時間】小松明 17時00分~
    大松明 21時00分~
【場所】「熊野神社」
     〒833-0055 福岡県筑後市大字熊野730

筑後市観光協会

スポンサーリンク
この記事もどうぞ!!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事