毎年8月25日に開催されている福岡県指定文化財の水田天満宮の夏祭り「水田天満宮千灯明祭」と9月中旬の土曜に開催されている筑後市の無形民俗文化財の「溝口竈門神社千灯明祭」が共に新型コロナの影響で今年の開催が中止となりました。
「水田天満宮千灯明祭」は、700年以上続くお祭りで、帆立貝の殻になたね油を注ぎ、灯芯を入れた千個の灯明で、楼門や鳥居、日の出、帆かけ船を形作る真夏の夜の火祭りです。男児が白いハチマキとさらしをまいて地域を練り歩く「はだかんぎょう」や祭りの最後を飾る花火も見ものです。
「溝口竈門神社千灯明祭」は、高さ約20mのやぐらに火が灯ると、南北朝時代にこの地区にあったといわれる溝口城が光の城として浮かび上がります。
ちなみに、溝口竈門神社は「鬼滅の刃」の聖地ではないかと言われています。
今年は共に神事のみ執り行われるということですが、来年はお祭りが開催されるよう祈るばかりです。