久留米市日吉町にある日吉小学校付近に1915年に創業し、100年以上の歴史がありながらも惜しまれつつも2017年12月に廃業した『松尾ハム』。その伝統の‟味”を復活させ後世に残したいと、創業家の親族がドイツ仕込みの製法を引き継ぎ、10月20日(火)久留米市上津町に復活オープンしました!
昨日のオープン初日に行くことができましたので、いち早く店舗情報をレポートしたいと思います。
新店舗の住所は、久留米市上津町1828番地8 パークサイド上津1F-C号。詳しくはこちら↓をご確認ください。
隣のパークサイドB号には、人気の焼き鳥店 炭火焼「がいろじゅ」があります。
店舗の目の前には広々とした裏山公園駐車場がありますので、9:00〜21:00まではこちらに駐車することが出来ます。
お店の入口にはグランドオープンらしくお花が飾られておりワクワクします!
オシャレすぎるお花たち。
店内はシンプルでこじんまりとしており、カウンターの上にあるショーケースに、復活した‟松尾ハム”が並べられています。
当初販売されるのは、「ロースハム 1パック450円(100g)」と「ベーコン 1パック350円(100g)」の2種類のみですが、今後、生ハム、スモークチキン、焼き豚を加えて5種類まで増やしていくそうです。
松尾ハムは、100年以上の歴史ある老舗で、地元の人たちに長らく愛されてきましたが、従業員の高齢化が深刻になったこともあり廃業されていました。
今回、3年の時を経て復活するということで、オープン初日にテレビ取材が来るなどその注目度の高さが伺えます。
そんな松尾ハムを知らない方のために‟松尾ハムヒストリー”をご紹介!
松尾ハムの創業は大正4(1915)年。今から100年も前。時は第一次世界大戦の真っ只中。その昨年、日本はイギリスの連合軍で、ドイツ帝国の東アジアの拠点である中国・青島を攻略。
そして、ドイツ兵が俘虜として日本の収容所に移送されました。その最大の収容所先が、当時は日本有数の軍郡で十八師団のあった久留米でした。その数1.300名以上。俘虜収容所では、俘虜の多くは志願兵で元民間人が多く、故郷の味(ハムやソーセージ、ビールなど)を渇望しておりました。その中には食肉加工に従事していた者もおり、久留米のキリスト教会を通して紹介されたのが、キリシタンでもあった初代の松尾ハム創業者、松尾音吉でした。
松尾氏は、そのドイツ人から伝統的なドイツのハム・ソーセージの製法を学び製造に着手、自分自身が納得いく味へと昇華させることに成功したのです。その味はドイツの多くの俘虜からたいへんに喜ばれて迎え入れられたと伝えられています。
歴史ある深い話。どんな味なのか食べたくなります。
ということで、ロースハムとベーコンの2種類どちらも購入してみました!まずはロースハムから↓
厚さ2ミリ程のハム8枚で1パック(100g)です。
これが1915年創業「伝統の松尾ハム」。写真からも美味しさが伝わってくるようです。
ずっしりとした弾力のあるハムは、口に入れた瞬間から広がる燻製の香りと風味がこれまで食べたロースハムとは別次元の旨さです。箸が止まらない!
続いてベーコン。
幅約20センチ程のベーコン6枚で1パック(100g)です。
見た目は脂身が多く感じます。そのままでも良いのですが、さっと炙って食べてみました。
ベーコンもロースハム同様に、口に入れた瞬間に燻製の香りと風味が広がります。少し粗めの肉質で噛みごたえがあり、炙ることで燻製された旨味が倍増されます。
どちらも感動する美味しさでした!
ちなみに昨日の販売分は完売されたとのこと。今後どれくらいの在庫を常備されるのかわかりませんが、オープンしたばかりなので、連日完売必至だと思います。
なるべく早い時間帯の来店をおすすめします。
100年の歴史を継承し、これからはその‟味”が進化してしていくであろう「松尾ハム」。
今後も目が離せません!ぜひ皆さんも食べてみてくださいね。
【追記】
2020年10月24日(土)現在、以下のような状況です。人気ありすぎて生産が追い付かないのでしょうか。ちなみに、メニューに焼き豚が追加されています!
【追記】
12月5日現在、お歳暮時期と重なり、商品が品薄状態なのは変わっていません。予約した方が確実です。新しい商品を購入したので情報を追記します。
・焼豚 100g 1パック 350円
・生ハム 100g 1パック 500円
・スモークドチキン 約240g 1本 720円
【追記】
・合鴨スモーク 約220g 1,500円
松尾ハム
- 【住所】
〒830-0052 久留米市上津町1828-8
パークサイド上津1F-C号 - 【営業時間】
10:00~17:00 - 【TEL】
0942-21-8886