バルビゾンの道ってちょっといかつい名前の道路があるの知ってた?

筑後市や八女市などなど筑後地区の雑談ネタをもりもり掲載している「筑後いこい」です。毎度ご覧いただいている方も初めての方もどうもありがとうございます。

 

さて、筑後市から八女市にかけて「バルビゾンの道」っていう道路があるのをご存知ですか?

 

新しく出来たわけではないので、その道路自体の存在は知っていたのですが、そんな名前だとはまったく知らずについ先日、グーグルマップ見てたら「バルビゾンの道」って書いてあったけん「なんだこれ!?」ってなって、名前の由来について調べてみたのでどうぞよかったら見て行ってください。

 

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バルビゾンの道の場所

ということで、そのグーグルマップがこちら↓

赤い目印の所にバルビゾンの道って書いてあるでしょ。

 

この道、筑後市から八女市にかけてずーーっと繋がってるんですよね。

 

ていうか、若い人は知らないかもしれませんが、これって「旧矢部線」ですね。はい。

 

この道のこと、旧矢部線とか矢部線って呼び方しかしたことなかったから、バルビゾンの道ってなん!?ってなったんです。いつからそんな名前になったと!?ってね。

 

 

まぁそもそも矢部線もご存知ない方もいらっしゃるでしょうから、そこから簡単にお話しします。

矢部線

むか~しむかし、筑後市の羽犬塚駅から、旧八女郡の黒木町まで汽車が通っていて、それが矢部線っていう名称だったんです。

 

矢部線は、1945(昭和20)年に日本の鉄道では終戦後初めて開通した記念すべき路線だったのですが、利用者の減少などによって1985(昭和60)年に廃線になってしまいました。もう35年以上も前のことです。

 

私は廃線になる前に一度乗った記憶があるのですが、窓の日除けのブラインドにタバコで焼いた穴がいっぱい空いていたことをおぼろげに記憶してますね~。旧黒木高校の生徒さんたちがよく使われてた汽車らしかったですから。若気の至りですね~。

 

そして、矢部線が廃線になって、その線路跡の大半が道路化され、今でいう「バルビゾンの道」になったというわけなんです。

 

もちろん駅跡地も大半が撤去されているので、公園として整備された旧筑後福島駅以外はその面影を見ることもできません。

 

旧筑後福島駅跡↓

 

矢部線には、「羽犬塚駅(筑後市山ノ井)」、「花宗駅(筑後市長浜)」、「鵜池駅(八女市鵜池)」、「蒲原駅(八女市立野)」、「筑後福島駅(八女市本町)」、「今古賀駅(八女市馬場)」、「上妻駅(八女市祈禱院」、「山内駅(八女市山内町)」、「北川内駅(八女郡上陽町北川内)」、「黒木駅(八女郡黒木町今)」の10駅があったようです。

 

Wikipediaに当時の写真が若干掲載されている駅もありますが、歴史を感じますね。古き良きって感じ。

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坂本繁二郎

ということで、矢部線の話はこれくらいにして、本題に戻って何で「バルビゾンの道」って名前になったのかということですが、そこには世界的洋画家の「坂本繁二郎」との繋がりがあるようです。

 

坂本繁二郎は、1885(明治15)年に久留米市に生まれ、10歳になると絵を学び、高等小学校(現在の中学1年・2年に相当する)に上がる頃には、絵の腕前は相当なものとなり「神童」と持てはやされたといいます。

 

そんな坂本は20歳で上京し本格的に絵を学び、34歳でフランスに渡って世界の巨匠に師事するも、魅せられたのは名だたる巨匠たちの絵ではなく、フランスの自然でした。坂本がフランスの地で身につけた画法で描いた絵は、本場の画家たちから高く評価されたと言います。

 

バルビゾンの道

3年後に帰国した後は、郷里の久留米へ戻って制作をつづけ、44歳の時に八女市へアトリエを構え、ここを以降の製作拠点としました。

 

なぜ八女を選んだのか。それはフランス留学の際に訪れた「バルビゾン」の風景と八女の風景が通じるところを感じたためだったようで、坂本は八女のことを 「東洋のバルビゾン」と呼び八女の地をこよなく愛していたそうです。 

 

八女で描いた作品たちで多くの賞を受賞した坂本繁二郎は、洋画界の巨匠と呼ばれることとなります。

 

こうしたことを背景に、旧矢部線跡の道路は坂本繁二郎の功績を称え「バルビゾンの道」と名付けられたようです。

 

「バルビゾンの道」と命名されたことで、坂本繁二郎氏の功績は八女の地に永遠に語り継がれてれていくことでしょう。

 

 

いや~奥深い話でしたね~~。

 

「ためになったね~ためになったよ~。」

注)この記事は自作です。ゴーストライターはいません。

 

 

はい失礼。ということで、今回は「バルビゾンの道」についてのご紹介でした。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 

 

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