2020年12月13日(日)、筑後市溝口地区の矢部川のほとりにある「溝口竈門(かまど)神社」において、毎年12月13日に竹筒でたばこを吸う珍しいお祭り「きせる祭り」が開催されます。
このお祭りは、天正6年(1578年)、溝口城主・溝口正重が肥前の竜造寺隆信との合戦に敗れ城を追われた際に、竹藪に逃げ込み、竹を切ってタバコを詰め、煙管(きせる)の代用にしたという伝承にならうものです。
座元(ざもと)と呼ばれるその年の当番となった家で行われ、30cmほどの青竹の煙管で刻みタバコを吸い、炊いたおこわと郷土料理を食べ、酒を酌み交わしながら先祖の苦労を偲びます。青竹の煙管に刻みタバコを詰めて一斉に点火すると、白煙が部屋中にたちこめます。慣れない刻みタバコにむせ返る人が続出し、会場は涙と笑いに包まれます。その後は竈門神社まで練り歩き、神前にご神体・お飾りを飾って、神事が執り行われます。
今は溝口竈門神社と言えば「鬼滅の刃」一色ですが、こうした筑後市の無形文化財となっているお祭りも毎年開催されている伝統ある所なのです。
きせる祭り
- 【日程】
2020年12月13日(日) - 【時間】
10時00分~13時00分 - 【問合せ】
筑後市観光協会
TEL0942-53-4229 - 【場所】
座元→溝口竈門神社
〒 833-0012 福岡県筑後市大字溝口